目的:PCの基本を理解し、自分のPCまたはカタログなどでPCの大まかな基本性能がわかる
はじめに
今回の記事では「CPU」、「メモリ」、「ハードディスク」について紹介させて頂きます。まず、下記の図で「CPU」、「メモリ」、「ハードディスク」の関係性をざっくりと示します。
この関係性を理解できるように初めて耳にした方も、聞いたことはあるが詳しくは知らない方に向けて説明していきます。
「CPU」とは何か?
「CPU」とは「Central Processing Unit」の略で、「中央演算処理装置」と日本語で訳されます。
よく例えられるのが「パソコンの脳」です。人間などの動物では一部を除いて脳が命令を出して筋肉などを動かしますね。パソコン内ではそれと同じような働きを持つのが「CPU」というわけです。
CPUの性能について
一言でCPUと表しますが、CPUにはたくさんの性能が詰まっています。そのCPUにある性能を簡単に解説していきます。
1:コア数
CPUの性能を調べる際によく重要視されるのがコア数です。コアとはCPUの中で処理を行うユニットでこのコア数が増えるほど、CPUの処理性能があがります。イメージとしては脳の数が増える感覚に近いです。
2:キャッシュメモリの役割
CPU内にある記憶装置で、後ほど解説する「メモリ」と同じ原理で動作します。しかし、CPU内にあるキャッシュメモリは高速でデータの読み出しや更新ができるので、パソコンで作業を完了させる為に掛かる時間を短縮することができます。
3:レジスタの役割
マイクロプロセッサに内蔵されている演算や実行状態を保持するのに用いられる記憶素子のことで、最も高速な記憶装置となっております。
4:クロック周波数
コア数の次にCPUの性能を調べる際に重要視されているものです。クロックとはCPUの周期的な信号のことで、この周期的な信号の感覚が短いほど一定時間で多くの処理が行えるようになります。
このようにCPUのクロック周波数が高いほどCPUの処理性能が高いと言えますが、その分CPUに熱を帯びてくるので強力なファンなどで冷却対応する必要があるので注意が必要です。
CPUの確認方法(Windows 11)
Windows 11のCPUの確認方法を説明します。
まずスタートボタンをクリックします。
次に歯車マークの設定をクリックします。
そしてシステムを開き、バージョン情報をクリックします。
するとCPUのスペック情報を確認することができます。
「メモリ」とは何か?
パソコンで処理するデータを一時的に記憶するメインメモリで、「RAM」とも呼ばれます。一時的に記憶すると言ってもイメージがしにくいと思いますのでイメージしやすいように説明します。
メモリはよく「作業場」や「机」と表現されます。作業場や机が広いと多くの物を置くことができるので作業するときに効率が上がりますね。パソコン上でアプリなどのプログラムを動かすときに「メモリ」という作業場や机を使って「CPU」が作業するというイメージになります。またメモリが一時的に記憶するというのは作業場や机に道具やものを置き、作業が終われば別の作業をしやすくする為に片づけるという事です。そのため、パソコンの電源をオフにするとメモリ内に保存されたデータは削除されます。また、電源をオフにするとメモリ内のデータが削除されるメモリのことを揮発性メモリと言います。
RAMについて少し詳しく
RAMとは「Random Access Memory」の略語で、データを読み込んだりデータを書き込んだりできるメモリという事です。単位はギガバイト(GB)が用いられており、数字が大きくなるほど複数のWEBサイトやアプリを起動して作業をしやすくできます。一般的な家庭で使われているメモリは4〜16GBです。
ハードディスクとは何か?
ハードディスクとはデータを保存する為のもので「ROM」とも呼ばれます。メモリとは違い、一時的に記憶するのではないのでハードディスク内のデータを消去するか故障するまで長期的に保存します。このような電源をオフにしてもデータを保存するメモリのことを不揮発性メモリといいます。
ROMについて少し詳しく
ROMとは「Read Only Memory」の略語で読み出しのみが可能なメモリのことです。単位はギガバイト(GB)や、さらに約1000倍大きいテラバイト(TB)が用いられており、数字が大きくなるほど保存できる容量が多くなります。
①:SSDの役割
SSDはパソコン内のデータを記憶する役割を持っており、内蔵されているフラッシュメモリに直接保存します。また、HDDと比べて読み出し速度が非常に早く、動作音もあまりせず衝撃にも強い特徴があります。
②:SSDとHDDの違い
ここではSSDとHDDのメリットとデメリットをいくつか説明します。
SSDのメリット
- データの読み出し速度が速い
- 動作音がほとんど聞こえなく静音
- 衝撃に強い
- 消費電力が少ない
HDDのメリット
- 保存できる容量が多い
- 価格が安い
- 長期保存に適している
SSDのデメリット
- HDDと比べて高価
- 容量が少ない
- もしものデータ復旧が難しい
- 寿命が短い
HDDのデメリット
- 衝撃や熱に弱い
- 消費電力が高い
- 動作音が少し気になる
まとめ
「CPU」、「メモリ」、「ハードディスク」の関係性のイメージは下記のように
人の脳をCPUとして机がメモリ、引き出しがハードディスクとなります。机(メモリ)でアプリやWEBサイト、文章作成などの作業を行い、引き出し(ハードディスク)にそれらをなおす(保存する)ということになります。